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2025.08.15 コラム

「訪問看護の料金ってどのくらいかかるの?」「家計に負担をかけずに利用できるかしら?」「保険は適用されるの?」そう思う方もいるかもしれません。

実は、訪問看護の料金は介護保険や医療保険の適用により、思っているよりも手頃な自己負担で利用できることが多いのです。

この記事では、訪問看護の具体的な料金体系、保険適用の仕組み、実際の費用例、そして料金を抑えるポイントについて詳しく解説します。

訪問看護の基本料金と費用の仕組み

訪問看護の料金体系は複雑に見えますが、基本的な仕組みを理解すれば安心して利用できます。保険適用の有無や提供事業者によって料金が変わるため、まずは全体像を把握しましょう。

ここでは、訪問看護の基本料金と仕組みについて解説します。

訪問看護とは?サービス内容と料金体系の基本

訪問看護は、看護師や理学療法士などの医療専門職が利用者の自宅を訪問し、医療的ケアやリハビリテーションを提供するサービスです。具体的には、血圧測定や服薬管理、傷の処置、点滴管理、リハビリテーション、そして家族への介護指導などが含まれます。

料金体系は国が定める診療報酬や介護報酬に基づいて設定されており、全国どこでも基本的な料金は統一されています。ただし、訪問時間や提供するサービス内容、利用する保険の種類によって最終的な料金は変動します。

保険適用の有無による料金の違い

訪問看護は、利用者の状況に応じて介護保険または医療保険のいずれかが適用されます。介護保険が適用される場合は、要介護認定を受けた方が対象となり、ケアマネジャーが作成するケアプランに基づいてサービスを利用します。医療保険が適用される場合は、医師の訪問看護指示書に基づいた利用が可能です。

利用料は報酬の総額(10割)に対し、原則として利用者が1割~3割を自己負担します。例えば、介護保険利用で「30分以上1時間未満」の訪問だと総額8,210円で、自己負担は1割の場合821円、2割なら1,642円、3割なら2,463円程度となります。医療保険の場合も、たとえば週3回までの訪問看護は1日あたり5,550円の総額に対し、自己負担は1割で555円、2割で1,110円、3割で1,665円です。

サービス内容や加算、地域区分によって実際の負担額は異なりますが、いずれも公的保険適用下では比較的少額で利用できます。

参照元:厚生労働省「訪問看護 参考資料」
参照元:介護保険・医療保険自己負担額詳細(厚労省関連資料および各自治体用料金表)

介護保険・医療保険適用時の料金相場

訪問看護の料金は利用する保険制度によって大きく異なります。介護保険と医療保険、それぞれの適用条件と具体的な料金相場を理解することで、家計への影響を正確に把握できます。

ここでは、介護保険や医療保険を適用した際の料金相場を紹介します。

介護保険適用時の1回あたりの料金目安

介護保険を使った訪問看護の料金は、利用者の要介護度に関係なく、訪問時間によって決まります。たとえば、訪問時間が短ければ少ない単位数、長くなればそれに応じて多くの単位数が設定されます。

具体的には、30分未満の訪問では約470単位、30分以上1時間未満では約820単位、1時間以上1時間30分未満では約1,125単位といったように、時間に応じた「基本報酬」が決まります。

この単位数に、地域によって定められた単価(おおよそ1単位あたり10円から11.4円ほど)をかけることで、サービス全体の料金が算出されます。この金額は保険が適用される前の合計額であり、実際に利用者が負担するのは、そのうちの1割から3割です。

なお、実際の単価や加算内容は地域や事業所によって異なるため、正確な自己負担額を知りたい場合は、訪問看護ステーションや担当のケアマネジャーに確認することをおすすめします。

参照元:カイポケ訪問看護マガジン「【令和4年度改定対応】介護保険・医療保険の訪問看護における報酬単価はいくら?」

医療保険適用時の1回あたりの料金目安

医療保険を利用した訪問看護は、主治医の指示書に基づいて提供され、がん末期や人工呼吸器を使用している方、精神科疾患のある方などが対象となります。医療保険では介護保険とは別の点数制度が適用されます。

本的な訪問看護料は、週3回までの利用で1回あたり555点(約5,550円)、週4回目以降は1回655点(約6,550円)となります。 ※1点=10円として計算。
一般的には3割負担のため、週3回までで約1,665円、週4回目以降で約1,965円が自己負担額の目安です。ただし、70歳以上や高齢受給者証をお持ちの方などは負担割合が軽

減され、1割負担の場合はそれぞれ約555円、約655円となります。

なお、点数単価や負担割合は地域や保険加入状況によって変わるため、詳細は利用する医療機関や保険者に確認してください。

参照元:令和6年(2025年)6月現在の医療保険訪問看護料金表

保険適用外(自費)での利用料金

保険制度の範囲外でサービスを利用する場合や、保険の支給限度額を超えて利用する場合は、全額自己負担となります。自費での訪問看護料金は各訪問看護事業所が独自に設定しており、事前に料金体系の確認が必須です。

一般的な自費訪問看護の料金相場は、看護師による基本的な看護ケアで1時間あたり8,000円から12,000円程度となっており、30分以上1時間未満の訪問で8,000円前後、1時間以上の訪問では12,000円程度が目安です。訪問時間やサービス内容によっては料金が変動します。

また、夜間・早朝・深夜や休日などの時間帯には割増料金が適用され、基本料金の約25%増しとなるところが多く、場合によっては1回あたり15,000円から20,000円程度になることもあります。

参照元:厚生労働省【訪問看護の診療報酬について】

料金を左右する要因と追加費用

訪問看護では、基本の料金に加えて、状況によって追加の費用がかかることがあります。サービスを受ける前に、どんな場合に費用が増えるのかを知っておくことで、思わぬ出費を防ぎ、安心して利用することができます。

ここでは料金が変動するポイントについて解説します。

訪問時間による料金の変動

訪問看護の料金は、看護師が自宅に滞在する時間の長さによって大きく変わります。介護保険では、訪問時間が「30分未満」「30分以上1時間未満」「1時間以上1時間30分未満」といったように時間ごとに区切られており、それぞれ料金の目安(単位数)が違います。

ただし、短い時間の訪問でも、血圧の測定や薬の確認、傷の手当てなど、基本的なケアはしっかり受けられるので、必ずしも長時間のサービスが必要とは限りません。費用を無駄にしないためにも、ケアマネジャーや訪問看護師とよく話し合って、利用者の体調や生活に合った訪問時間を決めることが大切です。

夜間・休日・緊急時の加算料金

訪問看護は、基本的には平日の日中に行われますが、利用者の体調によっては夜間や休日、急な対応が必要になることもあります。そういった時間帯にサービスを受ける場合は、通常の料金に追加料金(加算)がかかります。

夜間の訪問は、夕方6時から夜10時までと、朝6時から8時までの時間帯に行われた場合、基本の料金に約25%が上乗せされます。たとえば、1割負担の人なら1回あたりおよそ400円程度の追加費用になります。さらに、深夜(夜10時から翌朝6時まで)の訪問は加算率が50%と高くなり、負担も大きくなります。

土日や祝日に訪問看護を受ける場合には「休日加算」があり、地域や制度によって少し差はありますが、1割負担でおよそ300円前後の追加料金がかかるのが一般的です。また、急な体調変化などで予定外に訪問をお願いした場合には「緊急時訪問看護加算」がつき、1割負担でだいたい500円ほどの加算となります。

処置内容や医療機器使用による追加費用

訪問看護では、提供されるケアの内容によって、基本料金に加えて追加の費用がかかることがあります。特に、医療的な処置が必要な場合や、特殊な医療機器を使う場合には、別途の加算がつくことがあります。

たとえば、床ずれの手当てや人工肛門・人工膀胱の管理、在宅での酸素療法などが必要なときは、「特別管理加算」として、1割負担の人で月に約250円から500円ほどの費用が追加されます。また、点滴や中心静脈からの栄養補給といった処置が必要な場合も、内容に応じて加算される仕組みです。

さらに、医療機器をレンタルして使う必要がある場合は、その費用が訪問看護とは別にかかることが多く、機器の種類によっては月に数千円から数万円かかることもあります。こうした費用がどれくらいかかるのか、あらかじめ確認しておくことで、家計への影響をしっかり把握し、安心してサービスを受けることができます。

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